日本の映画史を代表する作品や講評を得た作品を選んで各地で上映する「優秀映画鑑賞会」を開催!チェリヴァホールでは、軽やかなリズムと華やかな色彩に載せた歌謡映画を2日間で4作品上映します。各作品1回の上映となりますので、この機会にぜひお楽しみください。
【1月21日(土)】
10:30~「エノケンの頑張り戦術」 [1939年 東宝(東京)]
監督:中川信夫 出演:榎本健一、宏川光子、小高たかし
浅草オペラ出身で、「カジノフォーリー」の人気者として世に知られ、日本初の本格的レビュー映画『エノケンの青春酔虎伝』(1934)以来、戦後にまたがって数々の映画に主演した不世出の喜劇役者、榎本健一。この作品は、エノケンが最も脂の乗っていた時期のもので、防弾チョッキ製造会社で犬猿の仲である二人の社員が、何事にかけても張り合う姿を抱腹絶倒の喜劇に仕立てた物語。
15:00~「ジャンケン娘」 [1955年 東宝]
監督:杉江敏男、出演:美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ
「平凡」連載の小説をもとに、当時人気沸騰のひばり・チエミ・いづみの三人娘が主演した明朗な娯楽作品。この頃日本映画にはカラー映画が増え始め、スクリーンの大型化が始まるなど、技術的にも新しい時代が訪れていた。この作品では赤・青・黄の三色を効果的に散りばめた色彩の工夫が特徴的で、三人が劇中劇の形でそれぞれ歌や踊りを披露するシーンでも、こうした色彩効果が活かされている。
【1月22日(日)】
10:30~「大学の若大将」 [1961年 東宝映画]
監督:杉江敏男、出演:加山雄三、有島一郎、飯田蝶子
俳優加山雄三の代名詞とも言える東宝「若大将シリーズ」の第1作!!若大将にライバル意識を持ち、その恋路にいつも横槍を入れる登場人物「青大将」もこのシリーズの裏の人気者である。いつも若大将にみじめな敗北を喫するパターンではあるが、「青大将」を演じた田中邦衛に世の注目が集まるきっかけとなった。
15:00~「君も出世ができる」 [1964年 東宝]
監督:須川栄三 出演:フランキー堺、高島忠夫、雪村いづみ
東京オリンピックの時代を背景に、外国の観光団を自社に引き寄せようとする観光会社の争いをユーモラスに描いた本格的なミュージカル・コメディ映画。雪村いづみ扮する社長令嬢に導かれてオフィスで事務員たちが繰り広げるダンスのシーンは必見!!