第22回しまね映画祭雲南会場 優秀映画上映

DSC09282

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本一長い映画祭」として知られる、しまね映画祭が9月からスタートしています。雲南会場のチェリヴァホールでは、9月と10月の2回に分けて県内11会場と連携した映画上映を行っています。

今月の上映は、文化庁と国立近代美術館フィルムセンターが取り組む優秀映画鑑賞推進事業のプログラムです。

上映作品は、戦前戦後に貴重な作品を多く残したことで知られる今井正(いまい・ただし)監督の作品の中から「青い山脈」、「また逢う日まで」、「真昼の暗黒」、「純愛物語」の4本。

それぞれの作品をご存知無い方も多いと思いますので、簡単に紹介させていただきます。

まず「青い山脈」は、1949年に発表された石坂洋次郎原作の民主主義を謳歌した青春映画で、今井監督が第1級の監督として世に認知されるきっかけとなりました。歌謡曲「あ~お~い~ さんみゃ~く~♪」で知られるあの作品。当時、キネマ旬報第2位に選ばれた作品です。 http://www.omc.co.jp/film/outline/d1.html 

翌1950年に発表されたのが「また逢う日まで」。戦争によって引き裂かれた恋人の悲劇を描き見事キネマ旬報第1位に選ばれました。当時、主演の岡田英次と久我美子のガラス越しのキスシーンが話題になりました。 http://www.omc.co.jp/film/outline/d2.html

「真昼の暗黒」は1956年の作品。日本における裁判批判映画の最初の作品で、八海事件の裁判で弁護を担当した正木ひろしの手記が映画化されたものです。社会派の今井監督らしい作品ではないでしょうか。 http://www.omc.co.jp/film/outline/d3.html

「純愛物語」は1961年の作品。総天然色ということで、ついにカラー作品。原爆症の少女と不良少年の恋を描いた作品で、今井監督がこだわった戦争と青春をテーマの「また逢う日まで」と並ぶ姉妹作品。 http://www.omc.co.jp/film/outline/d4.html

上映日時は、10月19日(土)10:30~青い山脈、15:00~また逢う日まで、20日(日)10:30~真昼の暗黒、15:00~純愛物語です。

なかなか上映機会の無い作品を各日500円という低価格に設定していますので、当時の作品を知る世代の皆さんも、そうでない若い皆さんも誘い合ってお越しいただければと思います。たくさんの皆様のご来場をお待ちしています。

第22回しまね映画祭雲南会場 優秀映画上映:関連情報